臨床心理士・公認心理師取得者が教える、未経験者向け!今から心理カウンセラーになるには何を目指すべき?
この記事は、
「未経験だけど人の役に立ちたい」
「心理カウンセラーになりたいけど、何から手を付けたら良いのかわからない」
「でもなれるのかな?」
という方向けの記事となっています。
結論から申し上げると、
なれます。
が、努力とお金は必須でしょう。
○心理カウンセラーとは?
ではまず心理カウンセラーですが、ざっくりいうと、
「人の悩みを聴いて共感し、寄り添い、そっと方向づけをしてあげる」
という職業です。
働いていると勘違いしている方も多いので記載しておきますが、
カウンセラーは決して指図したり、アドバイスをしたりすることは積極的にはしません。
本来クライエント(相談者のこと)が持っている力を引き出しつつ、
・方向性を指し示す
・気づかせるように持っていく
というのが私達の職業の本質です。
ですので、アドバイスをしたい、自分の経験をはなしたい、という方の場合には職種選びが間違っていますので、ご注意ください。
○心理カウンセラーの資格について
心理カウンセラーの資格は有名な資格ですと、
①臨床心理士
②公認心理師
③精神保健福祉士
この4つが代表的なものです。
それぞれの資格の取得方法などについては別の機会でお話しようと思っていますが、
取得難易度については以下の通りです。
1位 臨床心理士
3位 産業カウンセラー
4位 その他民間の資格
・臨床心理士は、取得までに最短で約7年(大卒の場合は例外あり)かかります。
【一般的なルート】
大学卒業+大学院試験(4年)
大学院卒業(2年)
仕事をしながら勉強+資格試験
(一次試験は10月、二次試験は11月、資格発行は翌年の4月)
「主に大卒+試験」
が一般的でしょう。
産業カウンセラーはスクールに入り、勉強して試験に合格すれば取れます。
つまり、一番の近道は産業カウンセラーですね。
○他の民間の資格はだめ?
ちまたには、様々な心理系の資格がありますよね。
それらの資格で仕事をしていけないのか、という疑問が出てくると思います。
私からすると、答えは、
「ノー」です。
もしあなたが、
「カウンセラーに相談したいな」
と思ったとき、どういう基準で選びますか?
やっぱり臨床心理士や公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラーなどのきちんとした資格を持っている人を選びますよね。
あとは現実的な問題として…
まず求人がありません。
実際に求人情報を見てみてください。
あなたが取ろうとしている資格の名前が記載されていますか?
それにプラスして、臨床心理士や公認心理師・精神保健福祉士を持っている私達でさえも職を見つけるのはかなり苦労します。
経験の浅い臨床心理士なんて、ボランティアや最低賃金で仕事をしているくらいですし、実際私もそうでした。
そんな専門的な競合も苦労しているのに、よくわからない資格を持っていても、役に立ちません。
趣味程度で資格を取るのは良いと思います。
ですが、職業としたい場合のときには、専門職の私からすると、とてもお薦めはできません。
○結論、産業カウンセラーを目指しましょう!
早く心理カウンセラーとして働きたい、最短で心理カウンセラーになりたい、という方へのおすすめは、
ズバリ!!
「産業カウンセラー」
を目指すことです。
【メリット】
・求人がある
・ある程度の専門性が保証されている(専門職から見ても)
・働きながらも取得できる
・短時間で取得できる
・学歴が関係ない
【デメリット】
・お金がかかる
・専門性は臨床心理士や公認心理師・精神保健福祉士と比較すると劣る
メリットとデメリットをかんたんに記載しました。
具体的にどうなるのか、のハウツーについては、また改めて。
○ご参考までに